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盛り上がる大統領選、「忘れない頃にやって来る」学校での銃乱射、なお軋轢を生む黒人問題。アメリカは今も「旬」の話題をたくさん提供してくれる国である。
そうした誰もが関心を持てそうな領域を取り上げて、アメリカをひも解いているのがこの本である。全体によくまとまっていて分かりやすく書かれているが、筆者の専門がアメリカ史なので、随所に歴史のエピソードがちりばめられていることも本書を一層楽しいものにしている。その上、哲学や社会思想にも関心を持つ筆者には独自の視点があり、「楽観的個人」の箇所を一例として、アメリカ文明の意味に新鮮な解釈がほどこされている。
肩が凝ることなく読め、しかしアメリカの核心部を突いている作品に仕上がっていると言えよう。
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